年間コース

DIPコンセプトに基づく包括的矯正治療®︎実践ベーシックコース

包括的矯正治療®︎に対するクリニカルガイドラインとテクニックを学ぶ

近年、包括的⻭科治療において矯正⻭科治療はなくてはならない治療となり、矯正⻭科治療の存在感が高まっております。
しかしながら、矯正治療と⻭周治療、矯正治療と⻭内療法、矯正治療と補綴治療をどのように組み合わせていくことが最適か、世界的に学術論⽂が⼗分に報告されていません。本コースでは、“包括的矯正治療®の提唱者である講師が本治療を成功に導くために必要なDIPコンセプトに基づく診断法や各種治療の連携方法、エッジワイズ法を基礎から指導し現在考えうる最新のクリニカルガイドラインを示し習得して行きます。
本コースは世界でも類を見ない内容であり、講師の膨大な知識や革新的な考え方が惜しみなく詰め込まれております。GP、矯正専門医を問わず、本コースの受講を通じて矯正歯科治療の本質を理解し、歯科の可能性を最大限に活かす“包括的矯正治療”を実践して頂き多くの患者様を救って頂ける事を切に願っております。

包括的矯正治療®︎:インターディシプナリーオーソドンティックトリートメント®️登録商標番号6043163
DIP法とは:綿引淳一によって提唱されたセファロ分析を用いた包括的矯正治療における画期的な治療診断・計画方法である

開催予定日時

【第二期日程】2023年〜2024年 満席
隔月(偶数月)日曜、月曜 10:00〜17:00 開催

  • 4月16日(日)17日(月)
  • 6月18日(日)19日(月)
  • 8月20日(日)21日(月)
  • 10月15日(日)16日(月)
  • 12月17日(日)18日(月)
  • 2024年2月18日(日)19日(月)

【第三期日程】2024年〜2025年 申し込み受付中
隔月(偶数月)日曜、月曜 10:00〜17:00 開催

  • 第1回:2024年4月21日(日)22日(月)
  • 第2回:2024年6月16日(日)17日(月)
  • 第3回:2024年8月18日(日)19日(月)
  • 第4回:2024年10月20日(日)21日(月)
  • 第5回:2024年12月15日(日)16日(月)
  • 第6回:2025年2月16日(日)17日(月)

定員

15名程度(先着順)

会場

東京:株式会社モリムラ 研修室

対象

歯科医師(矯正専門医も含む)

受講料

受講費:1,050,000円
材料費:30万円前後

※ 詳細は別途ご案内いたします。
※ 価格は10%の消費税を含んでおります

本コースで学べること

履修目標

  • デュアルインサイザルエッジコンセプトに基づく明確なゴール・治療計画が立案できる
  • ケース毎の難易度判定と適切な診断力が養われる
  • 包括的矯正治療のタイポドントを通じたエッジワイズ矯正治療の実践
  • 包括矯正治療を複雑にする5要素のマネージメントの基礎が理解できる
  • 矯正治療におけるフォースシステムを理解できる
  • アライナー矯正とワイヤー矯正の使い分けが理解できる
  • 矯正治療のリスクマネージメントを適切に行う事ができる
  • O-PRO(矯正治療に最適化されて歯周再生治療)コースの受講資格が得られる(2024年〜アドバンスコースを開設予定)

こんな先生へお勧めします

受講推奨レベル
矯正初心者(GP卒後5年目以上)から矯正専門医(3年目以上)

実際の受講者の

  • アライナーでは物足りなく感じ、どこでも通用するワイヤー矯正を一から学びたい
  • 矯正専門医として精度の高い包括的矯正治療を学び他の専門医と連携したい
  • GPとして包括的矯正をこれからスタートしたい
  • O-PRO・OrthoPerioコース(DIPアドバンスコース)の受講資格を取得したい
  • DIPコンセプトの診断を包括治療に取り入れたい。矯正専門医と密な連携を取りたい
  • 最新のエビデンスと踏まえて包括的歯科の知識をアップデートしたい

*本コースでは、従来あいまいとされてきた多くの課題を明確にした新時代の包括的矯正治療のガイドラインを理解して頂きます。そのため、初心者から矯正専門医まで幅広い経験の先生方にも新鮮に取り組める内容としております。

講義内容

第1回 イントロダクション・診断学

1)イントロダクション
歯科矯正学が探求しているゴールとは?
包括的矯正治療が目指すべきゴール
包括的矯正治療を成功させるためのチーム構築
リスクマネージメント

2)包括的矯正治療に必要な検査

3)矯正診断学
Angleの分類、骨格的分類と分析
包括的矯正治療のゴール12keys to Ideal Occlusionを理解する
セファロ分析と基本とDual Incisal Planning法による治療計画の立案
正中の評価方法(サッスーニ分析)
模型分析とその問題点
(ボルトン分析・叢生の計測方法・歯槽基底弓長径)
非抜歯・抜歯の基準及び抜歯部位の選択
Tweedの抜歯分析と問題点、歯槽基底論、包括的矯正治療の難易度判断(Wata’s Difficulty Index)

第2回 フォースシステム

1)アライナー矯正と比較からみたエッジワイズ矯正の利点・特徴
2)各種ブラケットセレクション(018X025, 022X028の使い分け)
3)ブラケットポジショニング
4)矯正移動と組織変化・歯根吸収
5)固定の評価と対応 TADの有効利用
6)ワイヤーシーケンス

第3回 オルソペリオ

1)歯周病の病因を整理する
2)不正咬合と歯周組織の健康に関して
3)歯周病のリスクファクターとは?タバコ、年齢、その他
4)歯周病に配慮しないで矯正治療するリスク 根面カリエス
5)矯正患者に必要な歯周検査とは?
6)矯正治療前中に有効な歯周初期治療(非外科的歯周再生療法)とその限界

7)矯正治療に必要な歯周外科とは? 各種比較
骨外科、軟組織造成術、歯周再生術、M-MISTなど

8)矯正治療と歯周再生術を成功させるためのポイントとは?

第4回 補綴と矯正

1)矯正ボンディングで理解すべき事
2)診断用 SetUp & WaxUp モデルの重要性
3)矯正用プロビジョナルクラウンの作製方法
4)インプラント埋入と矯正のタイミングと選択基準
5)矯正前インプラントの予測埋入 サージカルガイド作製方法
6)矯正前中にインプラントを行う際の留意点

第5回 エンドと矯正

1)矯正治療によって引き起こされる歯根吸収を理解する
2)根管治療は歯根吸収を抑制できるか?
3)矯正移動で歯髄は失活する?
4)アンキローシスへの対応は?
5)矯正治療に自家歯牙移植は有用か?
6)根管治療結果の国際評価を理解することで矯正前の再根管治療の必要性を考察する
7)根管治療後の矯正移動開始時期はいつ?
8)矯正移動に適した根管治療方法は?

第6回 顎変形症への対応 保定管理

1)外科的対応(矯正専門医との連携)と限界
2)保定管理を理解する

※ 講義内容やスケジュールは状況により一部変更になる場合もあります

主な実習内容

  • DIP法に基づくセファロ分析(次世代クラウド型セファロ分析ソフトを使用予定)
  • オリジナルタイポドント(インプラントや補綴を組み込んだ設定)を用いたエッジワイズ実習
  • 各種ワイヤーベンディング
  • TAD(矯正用アンカースクリュー)実習
  • パナデント咬合器の使い方
  • SureSmile®を用いたデジタルセットアップモデルの製作法
  • 最終修了プレゼンテーション発表(1名にAwardを授与)

第1期ベーシックコースで用いたタイポドント設定

※ 設定は予告なく若干変更になる可能性があります。
※ 実習では、各自以下の2種類から1ケースをこちらで割り振りさせて頂きます。

Case1 特徴
Skeletal Cl. I Dental Cl.I with Gingival Recession
実際の症例に付け加えた設定:上3〜3 LV

Case2 特徴
Skeletal Cl.II Dental Cl.II with undergrowth of mandible
実際の症例に付け加えた設定:下顎6・6 欠損
右側には矯正前にインプラント埋入

講師紹介

講師
綿引 淳一
インストラクター(チーフ)
宮野 二美加

綿引淳一 経歴

1999年 昭和大学歯学部卒業
1999年 昭和大学歯科矯正科入局
2004年 日本矯正歯科学会認定医取得
2004年 昭和大学歯科矯正学大学院卒業
2006年 AQUA日本橋DENTAL CLINIC 勤務(現:東京日本橋AQUA歯科・矯正歯科包括CLINIC院長)
2007年 昭和大学歯学部歯科矯正学教室 兼任講師
2008年 理化学研究所脳科学総合研究所 客員研究員
2009年
〜2011年
ニューヨーク大学 インプラント科CDE
2011年
〜2017年
アサヒビール食品(株)和光堂商品開発コンサルタント
2021年〜 包括的矯正歯科研究会(IOS)発足

主な受賞歴

  • アメリカ矯正歯科学会 Joseph E. Johnosn Clinical Award
  • 日本矯正歯科学会 優秀発表賞
  • 日本咀嚼学会 優秀口演賞受賞
  • 東京SJCD Award 2018、 SJCD合同例会優勝2022
  • 昭和大学歯学部矯正学教室 教授賞Prof. Maki Awards

その他 多数

参加された方の声

申し込み方法

お申し込みはこちらから

主催

Tokyo Innovation Institute 株式会社

協力

IOS -包括的矯正歯科研究会-

協賛

株式会社モリムラ、株式会社ミツバオーソサプライ