矯正歯科治療には素晴らしい可能性があります。 一方、様々な歯科的問題を抱えた患者さんの場合には矯正治療のみで治療は困難です。 IOSでは、矯正歯科治療が本来目指した志(審美・歯周組織の健康・口腔機能の向上)を追求し包括的歯科治療の知識と技術を矯正治療に融合させることによって患者さん本位の矯正歯科治療の普及と同分野の歯科医師の育成を目指します。
活動内容
新たな歯科専門分野として“包括的矯正治療®️”と定義し、ワイヤー矯正、アライナー矯正、デジタル矯正など矯正装置のジャンルを問わない矯正歯科治療と他の歯科分野を融合した包括的矯正治療治療に対する学術的コンセンサスを世界に先駆けて確立して行く事を目指す。
MISSION
- 1矯正治療で一人でも多くの患者さんを幸せにする
-
2
デュアルインサイザルプランニング法(DIP法)を用いた、綿密な包括的治療計画から導き出されたDATAから算出されたセットアップモデル(治療計画の具現化)を行い、個々の患者に応じた真のオーダーメイドな矯正治療を実践する
※ DIP法とは、https://www.quint-j.co.jp/web/keyword/keyword.php?no=40522 -
3
”Watahikiの12の理想の鍵”を理想の治療目標として
矯正歯科治療本来の意義である以下の4つの目標達成を目指した矯正治療を推進
- 調和の取れた顔貌(審美的改善)
- 咀嚼機能の向上(機能的改善)
- 治療後の安定した歯列・咬合(最小限の保定によって維持される咬合)
- 歯周組織・歯の健康を促進・維持
- 4ワイヤー矯正、アライナー矯正、デジタル矯正など矯正装置のジャンルや成人・小児矯正など対象患者年齢を問わず全ての矯正歯科治療に対し正しい使い分けを提言し患者利益のみを追求した研鑽を行う
- 5矯正歯科治療および包括的矯正歯科治療に対する医学的に信頼できる情報を国民に対し発信する
- 6同分野の臨床研究グループを組織し、臨床研究を加速させる
IOS 発足経緯
矯正専門医と一般歯科医が共に
包括的矯正歯科を学び発展させる勉強会が20年の時を経て実現
IOSのルーツは?
20年以上前から、綿引は、矯正専門医と一般歯科医(GP)が共に包括的矯正治療®︎を勉強する勉強会の発足を構想していた。しかし、当時の矯正専門医とGPの互いの専門分野の隔たりは大きく、その実現は非常に困難な状況であった。
一方、綿引は、昭和大学矯正学教室において研究を指導していた自身の研究班メンバーに対して、“一流の矯正専門医になるためには、研究だけでなく、臨床においてももっとアカデミックに勉強すべきであると教え”それまでの、研究分野に関連する抄読会に追加して、綿引自身が学んできた矯正を含むそれ以外の歯科臨床の知識や経験を勉強する勉強会を2006年ごろから自宅で開催していた。
その後、のちの盟友となる田治米が行う歯周再生術と矯正の融合をおこなった臨床結果に感銘し自身の勉強会へ招き講演をしてもらうことになる。そこで、綿引は、田治米と一緒に矯正専門医とGPが一緒に勉強する会の発足を模索したものの、当時の綿引の門下生である矯正専門医と第一線での活躍を目指すGPの両者の意識や興味の差は大きく、両者が共に学べる勉強会の発足は時期尚早と判断し、2つの勉強会を発足することとした。
GP開業医有志と、経営から臨床まで広く学ぶ勉強会である“麻布会”が2008年に発足、矯正専門医の勉強会”Teeth Alignment Tokyo”が2009年に発足することとなった。その後、10年の時が過ぎ、時代はアライナー矯正の全盛期を迎え、矯正医とGPの垣根は一気になくなくなり、矯正治療に対しての期待が一気に高まった。
そこで、綿引は本来の専門分野である矯正歯科治療が歯科治療全体の成功や発展にとって非常に大きな役割を持っているのではと改めて考え、2017年に包括的矯正治療の商標登録を申請し2018年に麻布会を解散、そして矯正治療の価値を再確認するとともに矯正治療の新たな可能性を探求することを目指し田治米、榊原などの麻布会時代からの有志、また綿引のもとで矯正歯科学を学んでいた矯正専門医の門下生(Teeth Alignment The Specialistのメンバー)も加え、2019年に包括的矯正歯科研究会(IOS)設立準備委員会を結成し、コロナ禍の中の2021年に包括的矯正歯科研究会(IOS)を正式に発足し現在に至る。
IOSを支える2つの組織
IOS Central Member
Teeth Alignment The Specialist
現在、IOSの運営を支えるのは、例会の企画運営と臨床分野担当としてIOS Centralと綿引と共に研究をおこなった矯正専門医が中心の文献調査や研究企画を行うアカデミック部門としてのTeeth Alignment The Specialistの2つの組織が互いに連携協力してIOS本体を運営している。
Teeth Alignment The Specialist
(旧 Teeth Alignment Tokyo Study Club 及び 旧 綿引研究班 抄読会)
初代 | 会長 | 榎本明子 | 2006〜2009 |
2代目 | 会長 | 南保友樹 | 2009〜2022 |
副会長 | 市川雄大 | ||
3代目 | 会長 | 市川雄大 | 2023〜 |
副会長 | 宮野二美加 |
沿革
2006 年頃 | 綿引研究班 抄読会 発足 |
---|---|
2008 年 | 麻布会 発足 |
2009 年 | Teeth Alignment Tokyo Study Club発足(旧 綿引研究班 抄読会) |
2018 年 | 麻布会 解散 |
2019 年 2月 |
準備委員会( IOS Centarl ) 発足 Teeth Alignment The Specialist 発足 (旧Teeth Alignment Tokyo Study Club) |
2020 年〜 | IOS 会員募集開始 |
2021 年 1月 | 第一回 例会開催 |
2022 年 9月現在 |
会員数 約75名 賛助会員 13社 |
Teeth Alignment Tokyo Study Club(旧 綿引研究班 抄読会)
組織構成
IOS Public
国内外の包括的矯正治療を学びたい一般歯科医、矯正専門医、その他専門医、並びに歯科医療従事者が一堂に会する学術会議
IOS Central
綿引の臨床観に強く共感し IOS並びにTeeth Alignment Global全体の活動においてサポートする運営執行部・IOSクリニカルコンセンサスを作成
Teeth Alignment The Specialist
会長 :南保 友樹
副会長: 市川 雄大 宮野 二美加
矯正専門医としてより包括的臨床視点と高い専門性と知識を持ち、矯正医療を指導、牽引する専門医の育成を目的として2009年に綿引先生が設立した矯正専門医の勉強会に本会はルーツを持つ勉強会。”包括的矯正治療年間コース”が2022年に開講されてからは本コースのインストラクター教育機関としての役割を担う。
IOS Innovation&Research Project
臨床研究の企画・実施や革新的な臨床技術の開発を目指すチーム
協力機関:Teeth Alignment Brain株式会社、Tokyo Innovation Institute株式会社、昭和大学・株式会社ナルコーム、オークランド工科大学、その他
IOS Education Project
IOSコンセプトに関するセミナー・臨床支援の企画運営プロジェクト
協力企業:Tokyo Innovation Institute株式会社、モリムラ、ミツバ オーソサプライ、デンツプライシロナ、Teeth Alignment Brain株式会社、EMS社、その他
会員特典
IOS 例会への無料参加(年3回)
※ オープンミーティングへの参加(不定期開催/別途費用)
包括的矯正歯科関連のエビデンス情報の定期配信
例会において症例発表が可能(懇切丁寧なサポートあり)
矯正治療同意書等のコンプライアンス資料
臨床研究への参画(希望者のみ)
IOS 主催の研修会へ優先案内
その他、今後様々な会員メリットを企画中
会費
入会金
¥10,000
¥35,000
¥20,000