​​開咬の治療法について



 開咬とは上下の前歯が重なっていない状態の咬み合わせを表します。開咬は前歯が咬み合っていないことで他の咬み合っている奥歯に負担をかけてしまう咬み合わせであり、発音障害、咀嚼障害などを引き起こすことも報告されています。また8020達成者(80歳の時点で20本歯が残っている人)には開咬の方はいなかったと報告されています。


生涯自分の歯を健康に保つためにも、開咬は治した方がよいと考えられます。


 

開咬の原因は

  1. 顎のスペース不足によって歯があふれ出ている

  2. 舌突出、低位舌などの悪習癖

  3. 顎の関節に問題がある

  4. 元々の骨格のずれ

などが考えられます。

では開咬の場合、どのような治療法があるのでしょうか。


  1. 前歯を挺出させる(歯を上方に出す) 開咬の治療では一番多い治療法となります。ただし、もともと笑った時に歯茎が見える割合が多い方は逆効果となるため注意が必要です。

  2. 奥歯を圧下する インプラントアンカーを併用し、奥歯を埋め込んでいく治療になります。一定の効果はあるものの後戻りが多いことも報告されています。

  3. 小臼歯の抜歯 歯を抜いたスペースを使って他の歯を移動させます。歯の大きさに対し顎が狭い場合には有効です。

  4. 外科手術を併用した矯正治療を行う 開咬の原因がもともとの骨格による場合には、外科手術が適応となります。この場合、保険治療の適応となります。

 開咬が舌の悪習癖によって引き起こされている場合、また開咬によって舌の位置が本来の場所にない場合など見受けられます。どの治療方法にも舌や唇の筋機能トレーニング(MFT)が必須となります。

 

咬み合わせは一人ひとり違っており、その度合いによって異なる治療法を選択する必要があります。

矯正歯科治療を行う歯科医院は多々あるため、どこで治療を受けるか迷われる方は多いと思います。歯科医院の選び方としまして、「一生涯を通じて安定した歯並び、咬み合わせを保つにはどうすればよいのか」を詳細で丁寧に説明を行い、精密な検査および分析に基づいた治療計画を立案する歯科医へ相談されることをお勧めします。

私たち包括的歯科研究会(IOS)は、国際的なエビデンスに基づき、矯正歯科治療の正しい知識と正確な情報を一般の方々から歯科医師まで幅広い層へ発信してまいります。

*医学情報には様々意見が存在しております。我々が配信している医学情報は、IOS学術委員が医学的視点から独自に調査した私見が含まれている可能性があります。予めご了承下さい。

 

【参考文献】

1.8020達成 者の 口 腔 内模 型 お よび頭部 X 線規格 写真分析結果 に つ い て

宮 崎 晴 代 ら 0rthod.Waves 60 (2001)60(2)

2.Umemori M et al / Skeletal anchorage system for open-bite correction Am J Orthod Dentofac Orthop 115(2)(1999)

3.Guilherme Janson et al/ Stability of anterior open-bite extraction and nonextraction treatment in the permanent dentition/ Am J Orthod Dentofac Orthop 129(6)2006


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